ルンゼ
ルンゼ
名詞
標準
gully
文例 · 用例
一九一八年の党員で、フルンゼと一緒に赤色戦線で働き、クバン駐在赤軍政治部長をやった若いドミトリ・アンドレーウィッチ・フールマノフは、ボルシェビキ作家の誇、「チャパーエフ」(日本訳、赤色親衛隊)、「反乱」などをわれわれに与えた。
— 宮本百合子 『プロレタリア婦人作家と文化活動の問題』 青空文庫
懸垂岩基部をトラバースして一ノ倉尾根に立ち、γルンゼを下降。
— 松濤明 『一ノ倉沢』 青空文庫
βルンゼ入口に帰って、食事後衝立のスラブをトラバースして本谷F下のバンドへ出たが、第三ルンゼは相変らず濡れているのでザッテル越え滝沢に変更、Bルンゼからあっさり稜線へ飛び出す。
— 松濤明 『一ノ倉沢』 青空文庫
菱苅が大学にいるころ、自負心と冒険心から、谷川岳の幽の沢の奥壁ルンゼや、滝沢の上部をやったことがあるので知っているが、谷川岳の救援は、四組ぐらいのパアティに別れ、たがいに連絡をとりながらやらなくてはならないので、一の倉沢やマチガ沢の岩場をいくどもやった練達でなくては無意味なのだ。
— 久生十蘭 『一の倉沢』 青空文庫
大須賀の救援隊は、第一ルンゼ、第二ルンゼ、中央壁、Dルンゼと四つのパアテーにわかれ、ヤッホー、ヨッホー、イヤホーと声をかけあいながら、削ぎ立った一枚岩や岩石の多いガレ沢を、尾根のほうへ虫がうごめくように這いのぼっている。
— 久生十蘭 『一の倉沢』 青空文庫
こんなことをしていると、いよいよみじめになるだけだわ」 菱苅は双眼鏡をとりあげ、二ルンゼと三ルンゼに挾まれた、中央壁をやっている大須賀のパアテーにプリズムをむけた。
— 久生十蘭 『一の倉沢』 青空文庫
じりじりと岩を照らしていた太陽は岩肌を茜に染めることもなく、ただ山かげをくっきりと岩に印しただけで、とうの昔、一ルンゼの向こうの尾根におちていった。
— 早川鮎子 『穂高岳屏風岩にて』 青空文庫
月はもう一ルンゼの頭にかくれようとしていた。
— 早川鮎子 『穂高岳屏風岩にて』 青空文庫
作例 · 標準
登山中、雨で増水したルンゼを渡るのに苦労した。
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あの山の北壁には、雪崩の通り道となる大きなルンゼが何本も刻まれている。
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クライマーは、氷と岩がミックスした険しいルンゼを慎重に登っていった。
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