甸語
甸語
名詞
標準
文例 · 用例
然し祈祷と説教と懺悔の時だけはありたけの聲を出します、それも羅甸語でなんです。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
古い拉甸語の如きはあれは Latium の中の Roma の上流者の言葉である。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
それを Livius Andronicus などの力で文語として、それを編成して、そこで拉甸語と云ふものが段々に歐羅巴全體にまで行はれるやうになつたと論じて居ります。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
さうすると Capito と云ふ人が聽いて居つて、帝王の口から出た言葉は立派な拉甸語であると斯う云ひました。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
金井君は筆を取って、表紙に拉甸語でVITA SEXUALISと大書した。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
英語はもちろんの事、以太利語も羅甸語もある。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
在学三年の間は物にならざる羅甸語に苦しめられ、物にならざる独逸語に窮し、同じく物にならざる仏語さへ、うろ覚えに覚えて、肝心の専門の書は殆んど読む遑もなきうちに、既に文学士となり上りたる時は、この光栄ある肩書を頂戴しながら、心中は甚だ寂寞の感を催ふしたり。
— 夏目漱石 『『文学論』序』 青空文庫
そうすると烏賊の墨を吐き、ベランメーの刺物を見せ、主人が羅甸語を弄する類と同じ綱目に入るべき事項となる。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫