かんざし屋
かんざしや
名詞
標準
hairpin shop
文例 · 用例
よしず張りの売店はむろん熊手屋が幅を利かせて、革羽織を伴れた大家の旦那連を始め、花柳界、飲食店の連中、大物の取引きがあると景気よく手を打ってこれ見よがし、そのほかかんざし屋、唐のいも、あまり結構な売物はないが酉の町の付物として大繁昌。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
前にも申したうしろとんぼや、おたばこぼん、それからふくわげ、ふくわげと申しますのは阿波の十郎兵衛に出て来るお弓の結っている髪なのですが、そんな風な髪に銀で作ったすすきのかんざしやら、びいどろの中に水が入ってる涼しいのなどを※したりしてぐるぐるぐるぐる町内を練り歩いたものでした。
— 上村松園 『京の夏景色』 青空文庫
何かキラキラと光る花かんざしや、金モールの房のある幕の端がだらだらとぶら下って、安い更紗模様のバックが引廻わされている。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
まして結綿や唐人髷などに結った娘達が、四五人|雪洞の下に集い寄って、真赤な桜炭の上で手と手が寄り添い、玉かんざしや箱せこの垂れが星のように燦めいている――とでも云えば、その眩まんばかりの媚めかしさは、まことに夢の中の花でもあろうか。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
この青年は、村へやってきて、娘たちに、貝がら細工や、かんざしや、香油のようなものを並べて商ったのです。
— 小川未明 『北の不思議な話』 青空文庫
いつか、青年が、行商にきた時分に持ってきたような、青い貝細工や、銀のかんざしや、口紅や、香油や、そのほか女たちの好きそうな紅い絹地や、淡紅色の布などであったのです。
— 小川未明 『北の不思議な話』 青空文庫
箱の中には、女のほしそうな、指輪や、かんざしや、いろいろのものがはいっていました。
— 小川未明 『お母さんのかんざし』 青空文庫
道路の両側には、あらゆる種類の玩具や、子供の花かんざしや、砂糖菓子や菓子を売る、小さな一時的の小屋が立並び、道路はあらゆる種類の花の束や、かたまりで、殆どふさがっていた。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
作例 · 標準
京都の古い町並みを歩いていると、伝統的なかんざしを扱う小さなお店を見つけた。
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彼女は、特別な日に使うかんざしを求めて、わざわざ有名なかざし屋を訪れた。
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最近では、現代風にアレンジされたかんざしを置いているかんざし屋も増えてきたそうだ。
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