幻辞.com

麦秋

ばくしゅう異読 むぎあき
名詞
1
標準
wheat harvest
文例 · 用例
麦秋や何におどろく屋根の鶏 農家の屋根の上に飛びあがって、けたたましく啼いてる鶏は、何に驚いたのであろう。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
飛尽す鳥ひとつづつ秋の暮 芭蕉の名句「何にこの師走の町へ行く鴉」には遠く及ばず、同じ蕪村の句「麦秋や何に驚く屋根の鶏」にも劣っているが、やはりこれにも蕪村の蕪村らしいポエジイが現れており、捨てがたい俳句である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
(昭和十年二月、高知新聞)     六 麦秋 だいぶ評判の映画であったらしいが、自分にはそれほどおもしろくなかった。
寺田寅彦 映画雑感(4) 青空文庫
また「麦秋」という訳名であるが、旱魃で水をほしがっているあの画面の植物は自分にはどうも黍か唐黍かとしか思われなかった。
寺田寅彦 映画雑感(4) 青空文庫
麦秋」などは題材がロシアふうであるのに映画は全然ヤンキーふうであるが、「アラン」にはそうしたアメリカふうがどこにも見えないように思われる。
寺田寅彦 映画雑感(4) 青空文庫
蚕豆と麦秋の頃、舟舞台水にうかびて、老柳堀にしだれて、ひりへうと子らぞ吹きける、撥上げてとうとたたきぬ。
北原白秋 夢殿 青空文庫
小津安二郎の映画の本なら、『麦秋』の解説のそばに小さなスクリーンが付いていて、原節子が動き出せば面白い。
富田倫生 本の未来 青空文庫
寛永十九年四月二十一日は麦秋によくある薄曇りの日であった。
森鴎外 阿部一族 青空文庫
作例 · 標準
麦秋の畑には、金色の穂が波打っていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
この地方では、麦秋の頃に収穫祭が行われる。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
麦秋の風が、そよと頬を撫でていった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

麦秋(ばくしゅう)とは、麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のこと。麦が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから、名づけられた季節。雨が少なく、乾燥した季節ではあるが、すぐ梅雨が始まるので、二毛作の農家にとって麦秋は短い。

出典: 麦秋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0