華鬘
けまん
名詞
標準
Buddhist decoration engraved with various motifs, often made from gilt copper (e.g. for adorning the inner shrine of a temple)
文例 · 用例
彼は郡山の古道具屋で見付けた「神魚華鬘之図」を額縁に入れて壁に釣りかけ、縁側に椅子を出して、そこから眺めた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
復一が研究室に額にして飾っておく神魚華鬘の感じにさえ、彼女は近づいたと思った。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
「ああ、真佐子にも、神魚華鬘之図にも似てない……それよりも……それよりも……もっと美しい金魚だ、金魚だ」 失望か、否、それ以上の喜びか、感極まった復一の体は池の畔の泥濘のなかにへたへたとへたばった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
そうして紫ばんで来た秀麗な夕暮富士の上に引きはえた吹き流し形の、天蓋の、華鬘の、金襴の帯の、雲の幾流は、緋になびき、なびきて朱となり、褪紅となり、灰銀をさえ交えたやわらかな毛ばだちの樺となり、また葡萄紫となった。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
さうして紫ばんで来た秀麗な夕暮富士の上に引きはへた吹き流し形の、天蓋の、華鬘の、金襴の帯の、雲の幾流れは、緋になびき、なびきて朱となり、褪紅となり、灰銀をさへ交へたやはらかな毛ばだちの樺となり、また葡萄紫となつた。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
菫、苧環、櫻草、丁字草、五形、華鬘草の類は皆此方に栽ゑて枕元を飾るべし。
— 正岡子規 『花枕』 青空文庫
水仙を華鬘にしたる七少女氷まもりぬ山の湖 赤城山頂の大沼は冬は一枚の氷となつてしまふ。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
その大沼の凍つた冬の日の光景を象徴しようとしたもので、華鬘は印度風の花簪であるから従つてこの七少女も日本娘ではない、当時藤島武二画伯が好んで描かれたやうなロマンチツクな少女を空想して氷の番をさせたのである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
作例 · 標準
寺院の厨子には、精緻な透かし彫りの華鬘が吊るされている。
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華鬘には、鳳凰や唐草模様など、様々な縁起の良い文様が施されている。
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古い華鬘の表面には、長年の間に変色した金箔の跡が見られた。
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