玉杓子
たまじゃくし
名詞
標準
ladle
文例 · 用例
さうして眞黒の群衆が、何十萬とも數知れずに押し合ひながら、お玉杓子のやうに行列して居る。
— 萩原朔太郎 『悲しい新宿』 青空文庫
四辺に似ない大構えの空屋に、――二間ばかりの船板塀が水のぬるんだ堰に見えて、その前に、お玉杓子の推競で群る状に、大勢|小児が集っていた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
木偶之坊も拵へれば、内職にお玉杓子も売つたでがす。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
という中にも、随分気の確な女、むずかしく謂えば意志が強いという質で、泣かないが蒼くなる風だったそうだから、辛抱はするようなものの、手元が詰るに従うて謂うまじき無心の一つもいうようになると、さあ鰌は遁る、鰻は辷る、お玉杓子は吃驚する。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫
やい、売婦め、お玉杓子め、汚らわしい!
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
ほうつと白く蒸氣の立つ鍋の中をお玉杓子で二三|度掻き立てゝおつぎは又葢をした。
— 長塚節 『土』 青空文庫
お玉杓子が水の勢ひに怺へられぬやうにしては、俄に水に浸されて銀のやうに光つて居る岸の草の中に隱れやうとする。
— 長塚節 『土』 青空文庫
彼は微かに白い水蒸氣が鍋から立ち始めた時お玉杓子で掻き立てゝ吸つて見たが猶且冷たかつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
鍋料理の取り分けには、深めの玉杓子を使うのが一番便利だ。
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玉杓子でカレーをすくい、温かいご飯の上にたっぷりとかける。
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「玉杓子はどこにある?」と聞きながら、彼女はキッチンの引き出しを探した。
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