習い覚える
ならいおぼえる
動詞
標準
文例 · 用例
どうしてこんな事になったか……彼女たち職業婦人の大部分が、どうしてかように二重の職業を習い覚えるようになったか。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
」 と、ほほえましく、「舞台の芸さえ未熟もの――その外に何の道を、習い覚えるひまとて、あるはずがござりませぬ」「いやいや、そなた、武士の表芸にも、練達のものと聴いた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
父としては種々の希望もあったことでありましょうが、つまり幼年の時から一家の犠牲となって生活に追われたために、習い覚えるはずのことも事情が許さず、取り纏まったものにならなかったことでありました。
— 私の父祖のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
しかし、それにしても諸君は心の中で、古い悪習がなくなって、常識と科学が人間の本性を完全に再教育し、定式どおり指導するようになったら、必ず習い覚えるに違いないと確信をいだいておられるはずである。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
)正に軍部の注文通りの筋書きに出来ているが、天下の実業家・政治家・又特に大中小地主諸氏も、もう少し軍部の様な考え方を習い覚えることが一身上の利益ではないかと思う。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
前にも記しましたように、源内の生まれた頃には世のなかでは儒教や仏教や神道が盛んで、それらに属する古い書物を習い覚えることが一般の慣いであったのでした。
— 石原純 『平賀源内』 青空文庫
養子の勉強 その家元の養子は初めは家元の厳しい教育によって一通りの事を習いおぼえる。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
」「これは忍術じゃ、魔術とちがって、いたって理づめのものだが、凡智凡俗では、習いおぼえることは、はなはだむつかしい」 忍術は武術の一種で、修練一つであるところまでは達するが、幻術はひとの心の秘密にわけいって、おこなう術で、今のことばでいえば衆団催眠術。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫