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全局

ぜんきょく
名詞
1
標準
general situation
文例 · 用例
さらにこの夜空のところどころにときどき大地の底から発せられるような奇矯な質を帯びた閃光がひらめいて、琴のかえ手のように幽毅に、世の果ての審判のように深刻に、夜景全局を刹那に地獄相に変貌せしめまた刹那にもとの歓楽相に戻す。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
勿論、満蒙の天地が広大であり、その利害が広汎であり、その全局の得失は極めて重大である。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
更にその中で、毅然として勝敗の外に立ちつつ、全局を支配して行く名将の心境(というものがあるとすれば)、それこそ正に舞曲を以て天命の所作と心得ている能楽師(そんな人がいるとすれば)の心境と一致するものではあるまいか。
夢野久作 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 青空文庫
だから日本歴史全部のうちで尤も先生の心を刺戟したものは、日本人がどうして西洋と接触し始めて、またその影響がどう働らいて、黒船着後に至って全局面の劇変を引き起したかという点にあったものと見える。
夏目漱石 マードック先生の『日本歴史』 青空文庫
一種|森閑たる靜寂が海濱の全局を領して、まるで全體が空虚であるやうであつた。
木下杢太郎 少年の死 青空文庫
私は現代文明の全局面に現はれてゐる矛盾が、何時かは我々の手によつて一切消滅する時代の來るといふ信念を忘れたくない。
石川啄木 田園の思慕 青空文庫
続いて露領沿海のタラバ蟹に延焼し、加察加の鮭、鰊と宛然に燎原の火の如く、又は蘇国の空軍の如く、無辺際の青空に天翔る形勢を示したが、その途端、何気なく差した湊屋の盃を受けて唇に当てたのが運の尽き、一瞬の中に全局面を、無学文盲の親友に泄われてしまった。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
舞い手は自分の仮面と装束とによって全局のリズムを支配しつつ、背後の監督に対して責任を負いつつ舞う。
夢野久作 能とは何か 青空文庫
作例 · 標準
感情に流されず、全局を冷静に見渡して次の一手を考える。
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一部の利益に固執するのではなく、全局的な視点から判断を下すべきだ。
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囲碁の対局中、彼は時折席を立って全局の形勢を確認していた。
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