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平俗

へいぞく
名詞形容動詞
1
標準
commonplace
文例 · 用例
読者あるいは、諸作家の書簡集を読み、そこに作家の不用意きわまる素顔を発見したつもりで得々としているかも知れないが、彼等がそこでいみじくも、掴まされたものはこの作家もまた一日に三度三度のめしを食べた、あの作家もまた房事を好んだ、等々の平俗な生活記録にすぎない。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
然し凡ての平俗を嫌つて珍奇を求める Degas の非情なる觀察眼が今の此國にも許されるならば、この種の畫題はむしろ町の生活に於て取られた方が面白からうと思はずには居られなかつたのである。
木下杢太郎 京阪聞見録 青空文庫
私はこの頃物を書くのに、平俗は忌避せぬが、卑俚には甘んぜない。
森鴎外 訳本ファウストについて 青空文庫
それは人の平俗だとしている今言で荘重な意味も言いあらわされると思って、今言を尊重すると同時に、今言を使うものが失脚して卑俚に堕ちるに極まっているとは思わぬからである。
森鴎外 訳本ファウストについて 青空文庫
しかしこの方面の批評をした人の中には、「世間がファウストを本質以上に買い被っていた迷を、私の平俗な文と演出者の率直な技とで打破したのだ、私と演出者とは偶像破壊者だ」と云った人もある。
森鴎外 訳本ファウストについて 青空文庫
△福田豊四郎――『樹氷』は線の躍動味がねらひである、鹿の立体を筆触の重ねでこれほど出すといふことは非凡である、難を云へば月の位置が不確定なことゝ、鹿の尻に加へた色が平俗的である、月明りと雪明りとの交錯が美しい。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
彼は自分を支へてゐた平俗な考へが脆くも崩れ去つたことを知つた。
島木健作 第一義の道 青空文庫
真実の芸術家として、芭蕉が「此一筋につながる」とばかり執拗に、果敢に破綻をもおそれず、即発燃焼を志して一箇の芸術境をきずいて行った姿というものは、平俗に逃避したりおさまったりした枯淡と何等の通じるものをもっていない。
宮本百合子 芭蕉について 青空文庫
作例 · 標準
その週刊誌は、平俗なゴシップ記事ばかりが目立っていた。
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高尚な芸術も良いが、時には平俗な娯楽に興じるのも悪くない。
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彼の描く漫画は、平俗ながらも大衆の心を掴む不思議な魅力がある。
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2
標準
informal and easy to understand (of writing, etc.)
作例 · 標準
専門用語を避け、平俗な言葉で説明したので、子供たちにもよく理解された。
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この解説書は平俗に書かれており、初心者にとって非常に親しみやすい。
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学術論文を一般向けにリライトする際は、平俗な表現を心がける必要がある。
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