水幕
すいまく
名詞
標準
文例 · 用例
ジッとしては、いられない気がして、どんと一つ思い切り勢いよく、腰掛けていた衣裳箱から立ち上ったもののやっぱり、何かしら「不安」が自分の後に、つきまとっているようで、黒吉は、何処へ行くでもなく、汚点だらけの防水幕に仕切られた楽屋の片隅を、檻の中の熊のように、往きつ復りつしていた。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
後年将軍家継嗣問題を挾んで水幕の反目最もはなはだしかった。
— 服部之総 『尊攘戦略史』 青空文庫
そして、忽ち、水幕の中へ消え失せてしまつた。
— 芥川多加志 『四人』 青空文庫