幻辞.com

油入

ゆにゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼は踊らなかったが、五羽の生きた※、油入|瓢箪四箇、筵四枚、タロ芋百箇、焼豚二頭、鱶一尾、及び大海亀一匹を贈られた。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
然し、そばに一升徳利が出てゐたので――」「ありやア、醤油入れでした。
毒藥を飮む女 泡鳴五部作 青空文庫
酒壺、油入、漬物入等より筆筒、水滴の文房具から各種各樣のものをこしらへてゐる。
小野賢一郎 やきもの讀本 青空文庫
土間の内に、四畳半ほどの庵室が二つあり、その奥まった室には、床に弥陀如来が安置されてあって油入りの燭台が二基。
海野十三 鍵から抜け出した女 青空文庫
若き庵主は、弥陀如来の前に油入りの燭台を置き、黄色い灯を献じた。
海野十三 鍵から抜け出した女 青空文庫
ただ一つ濃い闇を四角に仕切ってポカッと起きているのは、厚い煉瓦塀をくりぬいた変電所の窓で、内部には瓦斯タンクの群像のような油入変圧器が、ウウウーンと単調な音を立てていた。
海野十三 白蛇の死 青空文庫
津田英學塾の寄宿舍では今でも左樣であらうか、其時は會話の實地練習の爲め、食卓では一切日本語を使はぬ事になつて居たので、塾に入つた當時の私は『お醤油入れをこちらへ寄せて下さいませんか』といふやうな事すら、簡單には出ないので、お醤油をかけ度いお漬物に、かけないで食べた事なども思ひ出す。
土井八枝 隨筆 藪柑子 青空文庫
どこでは爆弾携帯の壮漢が捕われたの、どこでは揮発油入の瓶を持っていた婦人が縛られたの、現に放火の現行犯が押えられるのを見て来たのと、誠らしい噂に人々が目を丸うする。
喜田貞吉 震災日誌 青空文庫