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水馴れ

みなれ
名詞
1
標準
文例 · 用例
凌振を湖上におびき出して生け捕れ」 と、李俊、張順、張横などの、揚子江生れの水馴れた者を選んで、この策をさずけ、一挙に出てきたものだった。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
」 沍寒の大河を裂くような一声が彼方にあって――「望みにまかせて、今それへ参ってやるから、腰のつがえを定めて待っておれ」 見れば前髪の若者自身が、水馴れ棹を取って、頻りと止める船頭や客を尻目に、ぐいぐいと棹の水を切ってこなたの岸へ船を突き進めて来るのであった。
火の巻 宮本武蔵 青空文庫
見ると、自分で水馴れ棹を突いていた前髪の美少年が、その棹を、蘆の中にとんと突いたと思うと、先に跳んだ小猿よりも軽く、弾みを与えた自分の体を、岸の彼方へ難なく送っていたのであった。
火の巻 宮本武蔵 青空文庫