崗本
崗本
名詞
標準
文例 · 用例
崗本宮御宇天皇は、舒明・皇極両皇を指すのである。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
皇極朝を後崗本宮御宇としたのは、後代の考へ方である。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
崗本宮・後崗本宮に通じて、中皇命とあるのは、誤伝ではない。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
若し同じおん方だろうとすると、皇極天皇(斉明天皇)に当らせ給うことになるから、この歌は後崗本宮御宇天皇(斉明)の処に配列せられているけれども、或は天皇がもっとお若くましました頃の御歌ででもあろうか。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かず寝宿にけらしも 〔巻八・一五一一〕 舒明天皇 秋|雑歌、崗本天皇(舒明天皇)御製歌一首である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
小倉山は恐らく崗本宮近くの山であろうが、その辺に小倉山の名が今は絶えている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
それに舒明天皇の高市崗本宮近くにある小倉山と、仮定のなかに入る小倉山が三つあるわけである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
併し、舒明天皇の御製でも、若しも行幸でもあって竜田の小鞍峯あたりでの吟咏とすると、小倉山考証の疑問はおのずから冰釈するわけであるけれども、「今夜は鳴かず」とことわっているから、ふだんにその鹿の声を御聞きになったことを示し、従って崗本宮近くに小倉山という名の山があったろうと想像することとなるのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫