金ボタン
きんボタン
名詞
標準
brass button
文例 · 用例
タイプライターと、夕刊新聞のタクシーと、自転車で疾走する給仕の金ボタンと、江東一帯の工場地から聞える仕事始めのサイレンの音響と人物の交錯のなかを、太田ミサコは小肥なボッブの昨夜の女記者の太い脚がアスハルトの道路をふんでやってくるのを認めた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
胸はダブルの、金ボタンを七つずつ、きっちり並べて附けました。
— 太宰治 『おしゃれ童子』 青空文庫
袖も細めに、袖口には、小さい金ボタンを四つずつ縦に並べて附けさせました。
— 太宰治 『おしゃれ童子』 青空文庫
――金ボタンの制服。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
華族会館の玄関で、給仕に取次ぎを頼むと、金ボタンの制服を着た給仕は、会社や銀行のそれとは違って、恭しくこちらの名刺を持って去りました。
— 菊池寛 『M侯爵と写真師』 青空文庫
金ボタンの紺のブレザー、紺のボウタイ、タータンチェックのスカート、白いハイソックス、茶のローファーというかっこうの令子は、母親にうながされ、玄関のほうに足を向けた。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
――若い職工は帰るときには、ナッパ服を脱いで、金ボタンのついた襟の低い学生服と換えた。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
彼は青い顔の上に、ライオンのように房づいた長髪をのせ、世にもかぼそい身体を、てかてかに擦れた金ボタンつきの黒い制服に包んで駅前にある公衆電話の函に歩みよった。
— 海野十三 『生きている腸』 青空文庫
標準
boy's school uniform
標準
male student