西面
にしめん
名詞
標準
文例 · 用例
一方信玄の旗本は、剛勇の山県昌景が先鋒となり、十日|寅の刻(午前四時)に海津城を出で、広瀬に於て千曲川を渡り、山県は神明附近に西面して陣し、左水沢には武田信繁その左には穴山伊豆が陣取り、又右には両角豊後内藤修理が田中附近に陣した。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
西面裂けて、底より数条の煙を噴く。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
余は、既に東面より十和田に上りたり、更に西面より上らむとする也。
— 大町桂月 『十和田湖』 青空文庫
に局を結び、一|時中止して居た發掘を續ける事となつたが、西面北部の横穴は、乞食が曾て住んで居た事があり、西面南部の二|箇には、子供が入つて遊んだ事もある。
— お穴樣の探檢 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
それでも、西面南部の二|箇の横穴は、大概發掘を終り、其岩壁が欠壞して、奧で貫通して居る事が判明し、又石灰分が岩面の龜裂の部分から漏出して、小鐘乳石を垂下して居るのを發見した。
— お穴樣の探檢 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
それで西面の横穴には斷念して、山頂の主墳探しに全力を盡す事となつたが、相變らず埴輪圓筒の破片や、埴輪土馬の破片等が出る位で、更に石槨に突當らぬ。
— お穴樣の探檢 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
釧路川と太平洋に挾まれた半島の岬端で、東面すれば太平洋、西面すれば釧路湾、釧路川、釧路町を眼下に見て、当面には海と平行して長く延いた丘の上、水色に冴えた秋の朝空に間隔てゝ二つ列んだ雄阿寒、雌阿寒の秀色を眺める。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
釧路川と太平洋に挾まれた半島の岬端で、東面すれば太平洋、西面すれば釧路灣、釧路川、釧路町を眼下に見て、當面には海と平行して長く延いた丘の上、水色に冴えた秋の朝空に間隔てゝ二つ列むだ雄阿寒、雌阿寒の秀色を眺める。
— 徳冨蘆花 『熊の足跡』 青空文庫