対抗力
たいこうりょく
名詞
標準
文例 · 用例
対抗力の無いものが、対抗して行かうとしたつてどうせ勝ちつこは無い。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
前の二人は種々の温度で脾脱疽菌の対抗力を試験したが、低温度(たとえば氷室の中)では幾日もの間貯蔵しておいても大してその発芽能力を失うようなことはないが、一〇〇度においてはわずか数時間でことごとく死滅してしまう。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
思想的な規準は失われたと一応思い込まれ、自身にそう云いきかせることによって、今日の人間の知性や良心に加えられている重圧に対する溌剌とした対抗力の眠りをさますのをおそれている形である。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
彼の対抗力は、辛抱立役中の辛抱役春藤次郎右衛門を出すまでに、つゝぱつて来たのである。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
このような手術を何らかの消毒を前もってすることなく行なって、結果の成功が稀でなくないことは、原始の人種が高度に文化的な国民よりもずっと外傷感染にたいして強い対抗力があるということによってのみ、説明できる。
— History of Medicine 『医学の歴史』 青空文庫