飽くなき
あくなき
連体詞
標準
insatiable
文例 · 用例
それは劇の方では本讀み、演出などをやつてゐたが、そこには名目通りの劇研究があつたといふよりも、寧ろ廣汎な文藝に對する私達の飽くなきアスピレイシヨンが團結してゐたのであつた。
— 梶井基次郎 『『青空』のことなど』 青空文庫
土鼠が食い耽る飽くなき態があった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
空罎葡萄酒罎の上包、霊なるころも、何の魔か、飽くなき慾の痙攣もてかく引き裂り、むざむざと歩み棄てけむ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
この気持ちの切り替わりが、ホームズをけだるさの極地から飽くなき活力へと導くのだ。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
オリオンの槍は、影の山々を駆け、影の野獣を射止めてねらひは常に違はずとも、射透した槍の鉾先が、虹の光茫に打たれながら永遠の夢に向つて涙を滾してゐる詩人の、痴夢を誰が知らうぞ――彼は詩人だ、彼の涯しもなき夢の一片を、飽くなき彼の追求の水晶の夢の片鱗を俺は見た。
— 牧野信一 『卓上演説』 青空文庫
野に憧れて誘蛾灯を灯し、街裏にしけ込んで銀箔のしはぶきに咽びながら僕は、「ユリイカ」の食人種奴にひつとらへられ、飽くなき魔宴に籠絡されて、手紙なんて書ける筈のものではなかつた。
— 牧野信一 『ユリイカ・独言』 青空文庫
◯一世紀前、かの大ナポレオンは、世界をその飽くなき欲望の餌食たらしめんとした。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
彼の母こそは飽くなき独善派に類して放埒の血に富みたる性なれば、子への不安は一方ならず。
— 牧野信一 『淡雪』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7