御父様
おもうさま
名詞
標準
father
文例 · 用例
いろいろ療治をした後、根岸に二十八宿の灸とか何とかいって灸をする人があって、それが非常に眼に利くというので御父様に連れられて往った。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
往くたび毎に車に乗っても御父様の膝へ突伏してばかり居たが、或日帰途に弁天の池の端を通るとき、そうっと薄く眼を開いて見ると蓮の花や葉がありありと見えた。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
斯ういうように朝も晩もいろいろの事をさせられたのは、其頃下女も子守も居なかったのに、御父様は昼は家に居られないし、御母様は私の下に妹やら弟やらを抱えて居られたのでしたから是非もない事でした。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
「で、私もまあ一安心したと云ふもので、幾分かこれでお前の御父様に対して恩返も出来たやうな訳、就いてはお前も益勉強してくれんでは困るなう。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
御父様や御母様の宜いやうにと云ふので、宮の方には異存は無いのだ、あれにもすつかり訳を説いて聞かしたところが、さう云ふ次第ならばと、漸く得心がいつたのだ」 断じて詐なるべしと思ひながらも、貫一の胸は跳りぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
母は毎日三つになる子供に「御父様は」と聞いている。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
時々は「御父様はどこ」と聞かれて「今に」と答える事もあった。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
「今貴方の御父様の御話を伺つて見ると、斯うなるのは始めから解つてるぢやありませんか。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
作例 · 標準
例句