円座
えんざ
名詞
標準
round straw mat
文例 · 用例
若い美しい行者は藁の円座のようなものの上に坐って、手には幣束をささげていた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
時々目を開けて見ると薄暗い舷燈のおぼろげな光の下に円座を組んで叔父さんたちは愉快にやってござる。
— 国木田独歩 『鹿狩り』 青空文庫
忠綱さまと義村さまは、お庭の簀子の円座におすわりになつて、まづ義村さまが、このたび和田左衛門尉義盛の政所襲来と同時に、義村、政所の前の南側に馳せ向ひ、まつさきに敵勢に矢を射込みましたが、塵ひとつ義村の眼前を駈け行くものは見受けられませんでした、といかにも実直さうに申し述べました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
――神職様、小鮒、鰌に腹がくちい、貝も小蟹も欲しゅう思わんでございましゅから、白い浪の打ちかえす磯端を、八|葉の蓮華に気取り、背後の屏風巌を、舟後光に真似て、円座して……翁様、御存じでございましょ。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
人々手をわけて浄書すみぬれば、五つ輪の円座、居ずまひ直して、総数四十幾首より各々好める歌ぶり十首|許り撰み入るゝなり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
その傍で半襦袢の毛脛の男たちが、養蚕用の円座をさっさっと水に浸して勢いよく洗い立てる。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
夜毎、島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ、彼等から、古い伝説や古譚詩の類を聞くのが、彼の唯一つの楽しみであった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
」 あたえられた円座を占めて、権右衛門は直垂の袖をかき合わせると、師冬は軽いしわぶきを一つした。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
作例 · 標準
畳の部屋で正座する時、祖母がいつも円座を差し出してくれた。
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古い円座はクッション性があり、長時間座ってもお尻が痛くなりにくい。
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伝統的な祭りの屋台で、藁で作られた手作りの円座が売られていた。
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標準
sitting in a circle
作例 · 標準
子供たちは先生を囲むように円座になり、絵本の読み聞かせに耳を傾けた。
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焚き火を囲んでみんなで円座で座り、それぞれの体験を語り合った。
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会議室では、自由に意見交換ができるよう、円座の配置が推奨された。
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ウィキペディア
円座(えんざ)は、日本の敷物の一種で、蒲、藁、藺、菅、蒋などを編み、丸く組んでつくる。わらふだ、わらうだともいう。庭上や板床、縁、場合によっては畳上などに敷いて用いる。特に菅製が上等とされ、讃岐国(現在の香川県)産は古代より宮中御用となっている。
出典: 円座 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0