防砂
ぼうさ
名詞
標準
文例 · 用例
大津というのは、江の川の抱く広い砂州のことで、先生の家を出て三次の街をめぐらす堤防の防砂の竹林を越えるとすぐ、その砂州に出られた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
防風と防砂の目的で砂丘に植えられた松林は、この町の最も静かな自然であつた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
卓一が子供のころ、砂丘から街へ降る斜面には、すでに深い松林が流れてゐて頭上を松籟が渡つてゐたが、防砂林をまもることは新潟をまもることだと、小学校で常々教えられたものだつた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
なるほど卓一の少年のころ、砂は北風に吹きまくられて防砂林を飛び越え、頻りに街へつもつたことには否みがたい記憶がある。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
防砂林をぬけると海岸のほうにつづいているらしい太い道路に当たったが、その道にも車はまったく通っていなかった。
— 石塚浩之 『UV』 青空文庫