運悪く
うんわるく
副詞頻度ランク #26698 · 青空 0 例
標準
unluckily
文例 · 用例
それで非常な期待と憧憬とをもって出かけたのであったが、運悪く漁がなくて浜は淋しいほど静かであった。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
自分も一度運悪くこの難船にぶつかって何かケルクショーズをしなければならないことになったので、そのケルクショーズの思案に苦しんでいたら隣席の若いドイツ人がドイツ語でこっそり「いちばん年とったダーメに花を捧げたまえ」と教えてくれた。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
せっかく続けている観測も上長官が交迭して運悪く沿革も何も考えぬような後任者が来ると、こんな事やっても何にもならんじゃないかの一言で中止になるという恐れがあった。
— 寺田寅彦 『新春偶語』 青空文庫
とにかくピタゴラスはにげ出して行くうちに運悪く豆畑に行き当った。
— 寺田寅彦 『ピタゴラスと豆』 青空文庫
同様に現在の函館の場合においても偶然にも運悪くこの条件が具備していたために歴史的な大火災ができあがったに相違ないのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
そして運悪く、横町から出て来た若い女に思わず知らず振り向きました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
」 まことや泰助が一期の失策、平常のごとく化粧して頬の三日月は塗抹居たれど、極暑の時節なりければ、絵具汗のために流れ落ちて、創の露れしに心着かず、大事の前に運悪くも悪人の眼に止まりたるなり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
運悪く隣に坐った吉井正太郎より、例によってネチネチと、最近発表した小説をけなされている最中だったので、その方の応酬に大童であった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
作例 · 標準
例句