厳烈
げんれつ
形容動詞
標準
文例 · 用例
そして黄塵万丈の炎天と、零下何十度の厳烈な冬があるのだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
演者はただひたすらに芝居を楽しむといふ風で、寒気厳烈の雪原とはいへさながらに春風駘蕩、「三年さきに勘平の男前の若い衆はどうなすつたね。
— 坂口安吾 『閑山』 青空文庫
厳烈な北風が鳴り狂ふ屋根の下、さうしてうねりの高い暗い海の波浪の音にとりまかれながら、肉と肉のもつれ、あるひは憎しみと獣心のもつれるであらう暗い夜の寂寥がせまつてくるのだ。
— 坂口安吾 『蒼茫夢』 青空文庫
演者はただひたすらに芝居を楽しむという風で、寒気厳烈の雪原とはいえさながらに春風駘蕩、「三年さきに勘平の男前の若い衆はどうなすったね。
— 坂口安吾 『閑山』 青空文庫
それで式を終るのでございますが、随分仏教上の主義としては厳烈にして勇壮な有様を呈して居ります。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
自分に対して厳烈であった彼は、他を批判する場合に寛容な態度をとることができず、ひとたび敬愛と信頼を捧げた人物に対しても、感情の角度の変るにつれて、認識を一変するだけではなく、これを敝履のごとく捨てて顧みないというようなことも幾度びとなく繰返された。
— ――主観的な覚え書き 『叛骨・中野正剛』 青空文庫