搗き
つき
名詞
標準
文例 · 用例
煤掃きも済み餅搗きも終えて、家の中も庭のまわりも広々と綺麗になったのが、気も浮立つ程嬉しかった。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
――この実を入れて搗きますのです、あの、餅よりこれを、お土産に。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
……(太郎は米搗き、次郎は夕な、夕な。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
豆の餅、草餅、砂糖餅、昆布を切込みたるなど色々の餅を搗き、一番あとの臼をトンと搗く時、千貫萬貫、萬々貫、と哄と喝采して、恁て市は榮ゆるなりけり。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
買って来たのは玄米らしく、精米所へ搗きに出しているのが目につく。
— 黒島傳治 『外米と農民』 青空文庫
」タネリがうちに着いたとき、タネリのお母さんが、小屋の前で、こならの実を搗きながら云いました。
— 宮沢賢治 『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 青空文庫
」お母さんは、タネリの顔付きを見て、安心したように、またこならの実を搗きはじめました。
— 宮沢賢治 『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 青空文庫
歳暮の町には餅搗きの音が起こっていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫