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截片

截片
名詞
1
標準
文例 · 用例
我邦では岡田博士に従って凍雨の名称の下に総括されているものの中にも種々の差別があって、その中には透明な小さい氷球や、ガラスの截片のような不規則な多角形をしたものや、円錐形や円柱形をしたものもある。
寺田寅彦 凍雨と雨氷 青空文庫
程のよろしき部分の截片を覗ってフォークでぐざと刺し取り、「食って見給え」 と姉娘の前へ突き出した。
岡本かの子 食魔 青空文庫
煙るような長い睫の間から瞳を凝らしてフォークに眼を遣り、瞳の焦点が截片に中ると同時に、小丸い指尖を出してアンディーヴを撮み取った。
岡本かの子 食魔 青空文庫
アンディーヴの截片はお絹の口の中で慎重に噛み砕かれた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
アンディーヴの截片はこの効果を起すと共に、それ自身、食べて食べた負担を感ぜしめないほど軟く口の中で尽きた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
「じゃ、あたしも一つ食べてみようかしら」 とよそ事のようにいいながらそっと指尖を鉢に送って小さい截片を一つ撮み取って食べる。
岡本かの子 食魔 青空文庫
これを塩胡椒し、家鴨の肉の截片を入れてちょっと煮込んで食べるのだが、鼈四郎は味見をしてみるのに血生臭いことはなかった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
過ぎ去った一年ほどの間に眼に見えて縺れ出した葛岡とわたくしと先生の間の経緯が、まるで流行り廃ったフヰルムの截片のように値打なく観られます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫