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操觚

そうこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
K―は十四五年も土地の操觚界にゐるあひだに、色々なところに顔を知られてゐた。
徳田秋聲 倒れた花瓶 青空文庫
二者を限劃することは、果して操觚者の能く為す所であらうか、将為すこと能はざる所であらうか。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
この一話、操觚者流の寓意譚にあらず、永く西欧の史籍に載りて人の能く伝唱する所、唯これ一片の逸話に過ぎずと雖ども、然も吾人に誨ふる事甚だ深しとなす。
石川啄木 閑天地 青空文庫
其通りに雑誌も亦一つのビジネスであるが、二十五年前には僅に「経済雑誌」、「団々珍聞」等二三の重なる雑誌でさえが其執筆者又は寄書家に相当の報酬を支払うだけの経済的余裕は無かったので、当時の雑誌の存在は実は操觚者の道楽であって、ビジネスとして立派に成立していたのでは無かった。
内田魯庵 二十五年間の文人の社会的地位の進歩 青空文庫
従って操觚者が報酬を受くる場合は一冊の著述をする外なく衣食を助くる道は頗る狭くして完全に生活する事が極めて難かしかった。
内田魯庵 二十五年間の文人の社会的地位の進歩 青空文庫
雑誌がビジネスとして立派に成立し、操觚者がプロフェッショナルとして完全に存在するを得るに到ったは畢竟時代の進歩であるが、博文館が此の趨勢に乗じて率先してビジネスとしての雑誌を創め各方面の操觚者を集めてプロフェッショナルとしても存在し得る便宜を与えたる功績は決して争われないであろう。
内田魯庵 二十五年間の文人の社会的地位の進歩 青空文庫
同じ操觚に携わるものは涙なしには読む事が出来ない。
内田魯庵 八犬伝談余 青空文庫
馬琴は二六時中、操觚に没頭するか読書に耽るかして殆んど机に向かったぎりで家人と世間咄一つせず、叱言をいう時のほかは余り口を利かなかったらしい。
内田魯庵 八犬伝談余 青空文庫