頭燃
ずねん
名詞
標準
文例 · 用例
所化等 諸衆等、当勤精進、如救頭燃、但念苦空、無常勤慎、莫放逸。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
余は此の時までも気附かずに居たが、医学士の置いて行った手燭の短い蝋燭が段々に燃え下り、到頭燃え盡きて了ったのだ。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
七十 白雲も無名丸の警視総監として、今夜は特に多事多忙なるに昂奮を感ぜしめられつつ、その頭燃を冷さんために、再び現われるでもなく甲板上に現われて、そぞろ歩きに似た歩き方を試みている途端に、ハッとその足を止めざるを得なかったのは、先刻のメイン・マストの下に、またしても人がいる。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
この短笛の音色が兵馬の頭燃に、一陣の涼風を送らないという限りはありません。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫