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露米

ろべい
名詞
1
標準
文例 · 用例
風俗の混乱は、風俗の頽廃と卑俗化を促すといふ僕の見方からすれば、この際、思ひ切つて一切を日本式に還元するか、すべてを西洋式(といつても英独仏露米伊等の何れを採用するか)に塗りつぶすか、その何れかに相談を纏めて、法律で厳重にその実行を促進するより外ないと思ふ。
岸田國士 “現代風俗”に就いて 青空文庫
カムチヤツカやアラスカに根城をおき、ヨーロツパに株主をもつ露米會社は、北氷洋の獵虎、沿海州の黒※の毛皮を當時最も高價に取引された支那の港に賣りこまねばならなかつたし、最も幸便に北太平洋から東支那海にぬけるには、日本本土を仲繼ぎにすることが最上であつたらう。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
このハンガリヤ人はポーランド内亂の際ロシヤ軍の捕虜となつて、一七六九年シベリヤ流刑を宣告され、當時露米會社の政策によつて、カムチヤツカに護送されたが、三年目に一味徒黨をかたらつて、カムチヤツカ長官以下を殺戮し、北極から支那までの脱走に成功した世界的冒險家?
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
彼は一旦ペトロポウロスクまで引揚げ、解散すると、使節から早變りして露米會社重役となつて、單身アラスカへ旅立つた。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
そこで露米會社の全能力を擧げて艦船の建造、兵員の訓練をはじめ、文化二年七月の日付で本國政府へ上奏文を奉り、「日本遠征」の計畫を明らかにしたといふ。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
そこで私は私なりに考へるのだが、尠くともこのレザノフの曖昧な行動に、ロシヤ政府と露米會社の關係が物語られてゐる氣がするのだ。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
つまり英、蘭等よりも遲れて資本主義化しつつあつたロシヤ政府の出店、露米會社の性格があるのではないか。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
しかもレザノフとしてみれば、十九世紀初頭以來露米會社獨占の北氷洋毛皮業は、向ふみずなヤンキーたちによつて急速に侵蝕されつつあつたし、千島列島を南下する植民政策も、却つて人口稠密な日本側からの移住者によつて壓倒されてゐた。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫