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愛の巣

あいのす
名詞
1
標準
love nest
文例 · 用例
ちょうどそれと前後して、抱えの栄子が弁士の谷村天浪と深くなり、離れがあいていたところから、そこを二人の愛の巣に借りていたのて、藤本も人の出入りがしげくなり、若い弟子たちやファンの少女たちが頻繁に庭を往来し、そこに花やかな一つの雰囲気が醸されていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
成る程……それでは致し方がありませんが、何を隠しましょう、その一軒屋こそ、私が建てた愛の巣なのです。
夢野久作 キチガイ地獄 青空文庫
かつては白き指觸れて、愛の巣とこそ戲れし身をさながらや、石の如濃青の淵に投げなまし。
薄田泣菫 泣菫詩抄 青空文庫
浅草橋から駒形へ出、そして吾妻橋のかたわらを過ぎて、とうとう彼等の愛の巣のある山の宿に入った。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
だが、愛の巣のあったと思うところには、赤ちゃけた焼灰ばかりがあって、まだ冷めきらぬほとぼりが、無性に彼の心をかき乱した。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
来客などのあった時とか、または少し離れたところに、名高い女流作家と異った愛の巣を造っている若い作家を訪れたりした時には、庸三はホテルの人たちが寝静まったころに、やっと原稿紙に向かうことができた。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
というのは、大新聞に小説でも書くようになった暁には、庸三の傍を離れて、結婚生活に入りどこか静かな郊外で農園をもち、そこに愛の巣を営む約束で一年間月々生活費を送っていた秋本の定宿も、今はバラック建のその下宿であったが、歌など見てもらっていた葉子が、秋本に逢うのもその家であった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
ふさわしい愛の巣だ――庸三は頬笑ましげにも感じて、荷物の持ちこまれる露路を入って行った。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
作例 · 標準
例句