心ゆく
こころゆく
動詞-五段-行く動詞-自動詞頻度ランク #42191 · 青空 342 例
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文例 · 用例
こんな厭な時候に、ただ一つ嬉しいのは、心ゆくばかり降る雨の夕を、風呂に行く事である。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
夢應の鯉魚は、三井寺の興義といふ鯉の畫のうまい僧の、ひととせ大病にかかつて、その魂魄が金色の鯉となつて琵琶湖を心ゆくまで逍遙した、といふ話なのですが、私は之をよんで、魚になりたいと思ひました。
— 太宰治 『魚服記に就て』 青空文庫
しかし元来、御中道めぐりは、信神の道者を主とするので、近来盛んになった女人の登山も、ここへはほとんど影を見せず、森林と絶壁と深谷とで、四周を切り離されているから、山中の室としてのさびが、心ゆくばかり味わわれる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
汽車の窓に青田のながめ心ゆくさまなり。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
すぐ、廻り縁の座敷に、畳屋の入つてゐたのも、何となく心ゆく都の時雨に似て、折から縁の端にトントンと敲いた茣蓙から、幽に立つた埃も青い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
ロシアでもドイツでも、男どうしがおおぜい寄り集まったときに心ゆくばかりに合唱することのできるような歌らしい歌をたくさんにもっているということは実にうらやましいことである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
心ゆくまで泣かうと思つた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
ほこりっぽい、乾苦しい、塩っ辛い汗と涙の葬礼行列の場面が続いたあとでの、沛然として降り注ぐ果樹園の雨のラストシーンもまた実に心ゆくばかり美しいものである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
作例 · 標準
この食事の味には、もう心ゆくばかりだ。
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彼は、芸術の追求において決して心ゆくことなく、常に高みを目指している。
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旅の終わり、故郷の景色に囲まれて、ようやく心ゆく思いがした。
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