瞬刻
しゅんこく
名詞
標準
moment
文例 · 用例
星|明かなる夜最後の一ぷくをのみ終りたる後、彼が空を仰いで「嗚呼余が最後に汝を見るの時は瞬刻の後ならん。
— 夏目漱石 『カーライル博物館』 青空文庫
そして間を置いては梵鐘が殷々と沈みとどろいて、生のうつり易いことを、この瞬刻のいのちを撞き出しているかのようであった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
直接の対象は永劫の「今」の其の瞬刻に置かれるべきでございますまいか。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
既にして乘客の喧騷となり、車窓を閉ぢる響となり、遂に一聲の汽笛となりて、轟々殷々、家飛び林動き、野走り山移り、瞬刻にして今市驛に着す。
— 田山花袋 『日光山の奧』 青空文庫
恰も其心を瞬刻の言と思とにこめたやうに云ふのである。
— THE HEART OF THE SPRING 『春の心臓』 青空文庫
己は愛蘭土にかへつてから、多くの精霊使ひと牛医とに此瞬刻が何時であるかと云ふことを尋ねた。
— THE HEART OF THE SPRING 『春の心臓』 青空文庫
けれども砂時計の上に、其瞬刻を見出し得る者は一人もなかつた。
— THE HEART OF THE SPRING 『春の心臓』 青空文庫
そして今の精霊の一人は遂に其瞬刻の来らんとしてゐる事を己に告げてくれた。
— THE HEART OF THE SPRING 『春の心臓』 青空文庫
作例 · 標準
驚きのあまり、彼は瞬刻、言葉を失ってしまった。
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「あっ!」と小さな声が漏れたのは、ほんの瞬刻のことだった。
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このチャンスを逃せば、もう二度とない。瞬刻も迷っている暇はない。
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