えっちらおっちら
えっちらおっちら
副詞
標準
with a great deal of effort
文例 · 用例
九段坂へ差しかかった時、荷車の後を押し押して、女連れに少しおくれて、えっちらおっちら登って行く少年詩人の姿がみえたが、そこまで来ると、庸三も何となし間が抜け、にわかに立ち止まった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
寝室にはスタンドがあるし、それで暗すぎるなら、食堂にだって、その次の部屋にだって、いくらでも電気がつくのに、何もわざわざ此那所までえっちらおっちら持ち出さないでもすむにきまって居る。
— 宮本百合子 『盗難』 青空文庫
では行って来ましょう」 山形警部は、あぶら汗を流しながら、自分のからだを背負って、えっちらおっちら歩きだした。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫
転覆でもしようもんなら大変よ」「ハハハハこれを二十五円で売りつけられる阿爺も阿爺だが、それをまた二階まで、えっちらおっちら担ぎ上げる御前も御前だね。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
えっちらおっちら歩くほど肥満したひとで、思うことは何でもずばずば言ってのけるくせに、いつもにこにこした福相な顔をしていた。
— 豊島与志雄 『庶民生活』 青空文庫
そいつを、御丁寧に抱き起した米友は、重いやつを、えっちらおっちらとここまでかつぎ込んで、この始末です。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
とテレマークをやり、えっちらおっちら其の地点まで上って行き、雪上のスプールを見、さてHOW TO SKIをルックサックから出して、それに出ているテレマークの写真と自分のスプールとを比較し、泣いたり、笑ったりするマニア。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫
客観的に、現実生活の諸関係のうちにある旧いものがひっぱっているから、相当に引きのつよい性格でも、決して図面で計ったようにくっきりとした一本の線を、でくまひくまなしにスーと押し出せず、皆えっちらおっちらと先ずこっちを出し、さて次にこっちを出しとやってゆく。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼はえっちらおっちら荷物を運んでいた。
おばあさんがえっちらおっちら歩いている。
力を入れながらえっちらおっちら進んだ。
階段をえっちらおっちら上っていく。