息の緒
いきのお
名詞
標準
life
文例 · 用例
ねむれよ、息の緒のあるかなしに、まどろめよ、ゆるぎなく酔ひほうけて。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
愛し子よ、めでよ、足音、息の緒のすこやけき揺り。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
銀笛の音色が絶えた瞬間、ゴッサンの息の緒も切れたということは、私には余りに明かでした。
— 国枝史郎 『西班牙の恋』 青空文庫
はじめはこの男をひいきのお客ぐらいにしか僕は思っていなかったが、石鹸事件を知ったので、これは僕の恋がたきだと思った。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
何のことはない、周囲のごひいきのお好みに応じた表情を、キッとなって構えて見せているだけであった。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
むっつり右門のだんなと聞いちゃ、おらがひいきのおだんなさまだ。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
」「べっぴんびいきのおまえさんは、さぞ耳が痛いことでござんしょうが、とかく美人と申すしろものが、外面如菩薩、内心如夜叉というあのまがいものさ。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
それに、次郎びいきのお徳が婆やにかわって私の家へ奉公に来るようになってからは、今度は三郎が納まらない。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
作例 · 標準
患者の息の緒は、今や人工呼吸器によってかろうじて保たれている。
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遭難者は、わずかな食料と希望を頼りに、息の緒を繋いでいた。
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このプロジェクトの成功は、彼のアイデアにかかっており、まさに息の緒と言えるだろう。
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赤ん坊の小さな寝息は、この世の何よりも尊い息の緒の響きだった。
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