庭伝い
にわづたい
名詞
標準
文例 · 用例
奥には庭伝いで行けるような小座敷もあったが、坐り込むと又長くなるというので、二人は店口の床几に腰をおろして、有り合いの肴で飲みはじめた。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
下乗橋からお庭伝いに右へいって、中ノ口。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
その案内に連れて、千枝太郎は草ぶかい庭伝いに奥の方へ進んでゆくと、昼でも薄暗い座敷のなかに、神々しいように美しい若い女が坐っていた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
宿直の侍どもは庭伝いにばらばらと駈けあつまって来た。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
加之も入口の方から庭伝いに縁先へ来て消えている。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
庭伝いに奥座敷へ上ってから、お種は沢田という老人を三吉に紹介した。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
「延ちゃん、お淋しいでしょうねえ」と庭伝いに来て言って、娘を慰める小学校の女教師もあった。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
井戸の側から、竹の垣を廻って、庭伝いに三吉の居る方へやって来た。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫