撰集
せんしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
後撰集雑二に「難波がた汀のあしのおいのよにうらみてぞふる人のこゝろを」というのが読人不知になって出て居るが、兼盛の歌である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
新勅撰集恋二に「しら山の雪のした草われなれやしたにもえつゝ年の経ぬらん」とあるのも兼盛の歌である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
△芭蕉撰集を読む、それは碧巌録のやうである、私には。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
太宗は自らこれに叙して、「朕尊居億兆之上、常以百姓為心、念五気之或乖、恐一物之失所、不尽生理、朕甚憫焉、所以親閲方書、俾令撰集、溥天之下、各保遐年、同我生民、躋於寿域、今編勒成一百巻、命曰太平聖恵方、仍令彫刻印版、※施華弟、凡爾生霊、宜知朕意」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これ近代の秀歌なれば、定家卿が新勅撰集を編む時、我日本とはこの輩の口にすべきでない、この日本と直さば入れようといふと、一字でも直されてはいけない、且つ日本人はみな皇民なれば天子を我君といふ、この国に生れて我日本といはん事、其人を差別すべきでないといひ張つて、直さず入れられなんだとは余程えらい。
— 南方熊楠 『きのふけふの草花』 青空文庫
三二 後撰集に僧正遍昭作として同様のものがある。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
代々の勅撰集の如き者が日本文学の城壁ならば、実に頼み少き城壁にて、かくの如き薄ツぺらな城壁は、大砲一発にて滅茶滅茶に砕け可申候。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫
長句の用ゐ方など古今|未曾有にて、これを詠みたる人もさすがなれど、この歌を勅撰集に加へたる勇気も称するに足るべくと存候。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫