隠れ穴
かくれあな
名詞
標準
文例 · 用例
したが隠れ穴はどこにもあろう。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
平馬の声が、「どれ、拙者に蝋燭を――どんな、隠れ穴があるのかも知れぬ――下りて、見てまいる――」「お気をつけなさいよ――隠れていたらあぶないから――」「なあに、こうしてまいれば――」 抜き身の刀を提げて、綱をつたわって下りてゆくつもりらしい。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「時計のことよりも、この屋敷へはいって行方不明になった北岸さんなんかの安否を調べるのが第一の目的なんだから、やっぱり時計台の天井までのぼって、そのへんに何か隠れ穴でもないか、調べた方がいいよ」 五井は、六条が同意したので、あくまで天井を調べたいといいはった。
— 海野十三 『時計屋敷の秘密』 青空文庫
礼拝堂の隠れ穴、ルパンの死体発見、レイモンド嬢の惨死体発見、ボートルレの災難。
— アルセーヌ・ルパン 『奇巌城』 青空文庫
一番初めに、ルパンは銃で撃たれて倒れた時、ルパンは自分が僧院の中で仕事をしている頃見つけておいた例の隠れ穴の土窖の中までどうにかして逃げようとしたのだった。
— アルセーヌ・ルパン 『奇巌城』 青空文庫
そして彼女はどうにも仕方がなく、それから毎日食事や薬を僧院の隠れ穴へ運んでやるようになったのである。
— アルセーヌ・ルパン 『奇巌城』 青空文庫
「ミーや、おまえはこの庭なら、すみのすみから隠れ穴まで、すっかり知ってるだろう?
— NILS HOLGERSSONS UNDERBARA RESA GENOM SVERIGE 『ニールスのふしぎな旅』 青空文庫
けれどそれを叱ッて、鬼のごとく叱ッて、しいて登子を谷の隠れ穴へ追いやったのち、身の出陣を、高時の前へ、願い出ていた守時だった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫