恐察
きょうさつ
名詞動詞-サ変
標準
taking another's opinion into consideration
文例 · 用例
聖旨も此にあるかと恐察し奉る次第である。
— 西田幾多郎 『世界新秩序の原理』 青空文庫
「尊大君事十一月十日夜半より御発病(中略)、同月十七日遂に御遠行之趣(中略)、御愁傷之程奉恐察候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
道理なことで、この場合の宮の御感情はさもこそと恐察される、隠しても姫君の普通の死でない噂は立つことであろうから、今申し上げておくほうがよいと侍従は思い、「だれかがお隠ししたかという疑いも起こることでしたなら、こんなふうに家じゅうの人が悲しみにおぼれることもないでしょう。
— 蜻蛉 『源氏物語』 青空文庫
大師も潔癖なる日本人として、この道筋の旅行には、飮料水に就いて、可なり困難を感ぜられたことと恐察いたすのである。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
これが尤も明治天皇の御心にも協ひ、又今上陛下に對して、尤も忠義なる所以であらうと恐察するのである。
— 桑原隲藏 『東洋史上より觀たる明治時代の發展』 青空文庫
諸大名は固より此迄自分に覺悟も無之候て、 公儀の御心配を格別恐察も不奉、唯無事に傍觀いたし、間には恐多くも世の動亂を幸として私を營候向も有之哉の所、一旦右樣意外の御時勢に相成候はゞ、其進退如何可致哉。
— 福澤諭吉 『御時務の儀に付申上候書付』 青空文庫
「羅門」 と、老黄門は、厳かに会釈をうけて後、その白銀を植えたような長髯の先を指でまさぐりながら、「余が今度の出府、なんの為か、存じておろうが」「恐察申しあげておりまする」「いかがいたした、詮議の事は。
— 吉川英治 『牢獄の花嫁』 青空文庫
「このたび、羽柴どのと、事遽かに、和談な仕りました儀については、さだめて御当家にとられては、意外とも、心外とも、思し召しは、恐察のほかござりませぬが、それには、主人信雄様にも、事実、一方ならぬ遠い深慮やら眼前の事情もあることでござりまして……」「察しる。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
「皆さんのご意見を恐察して、最善の策を考えます。」
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「相手の立場を恐察する心は、人間関係において最も大切だ。」
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「すみません、私の配慮不足でした。あなたの気持ちを恐察すべきでした。」
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