持て余す
もてあます
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to be too much for one
文例 · 用例
またこのあたりには何んな生魚でも沢山にゐて、網を打てば、いつも持て余すほど入つて来るので、必要なものだけ取つて、あとは海に戻してやるなどゝ話した。
— 田山録弥 『モウタアの輪』 青空文庫
平静、しづかに読み、しづかに考へる、時々オイボレセンチを持て余す、どう扱つたらよからうか。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
先日来、御馳走責で腹工合が悪かつたが、アルコールをつゝしみ水を飲み、歩いたので、殆んどよくなつた、健康――肉体の丈夫なのが私には第一だ、まことに『からだ一つ』である、その一つを時々持て余すが。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
そして思ふやうに動けぬ自分の体を自分で持て余すやうな焦燥もいつか年と共に消えて了ってゐた。
— 金田千鶴 『霜』 青空文庫
吉里は小万の室へ行き、平田が今夜の八時三十分の汽車で出発したことを聞いて、また西宮が持て余すほど泣いた。
— 広津柳浪 『今戸心中』 青空文庫
それで怠け者や博奕好きの息子を持て余す父親や、放蕩無頼の息子に苦しめられる母親、絶えず喧嘩口論する二人の手代の仲裁を依頼する商人、流行らぬ医者や貧に苦しむ坊主、大酒に身を持ち崩す儒者などに赤本を題材として適切な教訓を与える。
— 桑木厳翼 『春水と三馬』 青空文庫
」「米がありすぎて酒が足りないでございますな、だんな」「それはどういうことじゃ」「じゃアだんなは官員じゃねえんですな、官員さんは米を持て余していましてね」「なぜ持て余す?
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
草や木や、彼ら人間にとって持て余す邪まものを、豪奢に、全力をもって焚くのだが、燃えあがるその焔さえ、際涯のない夜のなかでは気の毒なほど沈んでいた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
暇を持て余して、一日中テレビを見て過ごした。
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彼は自分の有り余る才能を持て余しているようだ。
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食べきれないほどの料理を出され、持て余してしまった。
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