洗い去る
あらいさる
動詞-五段-ラ行
標準
to wash away
文例 · 用例
彼ら泣かば、その涙は人の重荷を洗い去る。
— 新渡戸稲造 『武士道の山』 青空文庫
果物などを食べながら皆がさも面白そうに下らない事を云って笑い興じて居る間に、お久美さんは独りで土間の前に立って、身の置き所の無い様な失望と激しい情無さで、さっきまでの喜びを跡片もなく洗い去る程の涙をポロポロとこぼして居た。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
本居宣長は「物のあはれ」を文芸一般の本質とするに当たって、右のごとき特性を十分に洗い去ることをしなかった。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
その時の愉快は今思い出しても心中の俗塵を洗い去るの感がございます。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
戦時の、いい難く深い陰鬱や、惨虐な記憶を洗い去るには、それと同量の情熱が必要なのではないだろうか。
— 宮本百合子 『南路』 青空文庫
日々の波がつぎつぎにそれを覆いかぶせて、その痕跡を洗い去るようだった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
そのときこそ、あなたがたはめいめいに愛によって全世界を征服し、涙をもって世界の罪を洗い去ることができるでしょう……。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
まもなく朝日岳と覚しき岩壁に当ると見えて、ひっこするような、裂けるような、又割れるような、荒らけてつの目立った叫びを放つや、つづいて物を、一挙に洗い去るか、大きな平ら手ではたきつけるかと思う急迫音が、どっと耳もとをかすめて――はるか黒部の谷間の方へと消えてゆく……。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日洗い去るについて考えている。
洗い去るという言葉は日本語で重要だ。
彼は洗い去るの意味を理解している。
この文には洗い去るが含まれている。