雲上人
うんじょうびと
名詞
標準
the nobility
文例 · 用例
日ごろは人民のつつましい日暮しに触れるところのない天皇をはじめとする雲上人、大臣、大将、代議士たちなどが、戦争となると、いつも離れて生活しているだけに、一層効果的な好奇心・感動をもって人民にこまごまとふれはじめた。
— 宮本百合子 『平和への荷役』 青空文庫
最下級のインフレ景気にもツキアイのない自分だから、パンパンなどは雲上人で、とても拝謁の望みはない。
— 坂口安吾 『遺恨』 青空文庫
これまでのように、主上の在すところは雲上と言い、公卿たちは雲上人ととなえて、龍顔は拝しがたいもの、玉体は寸地も踏みたまわないものと、あまりに高く言いなされて来たところから、ついに上下隔絶して数百年来の弊習を形造るようになった。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
永正十二年に従一位に叙せらるべき勅定があったけれども、固く辞し奉り、翌永正十三年春の花が散ると間もなく、四月の十三日というに、照雲上人を戒師と頼んで盧山寺において落飾し、法名堯空、逍遙院と号した。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
雲上人相手の白拍子ばかりじゃ世の中は足らん。
— ――一名南蛮鋳物師の死―― 『青銅の基督』 青空文庫
雲上人相手の白拍子ばかりぢや世の中は足らん。
— ――一名南蛮鋳物師の死 『青銅の基督』 青空文庫
公卿は、公明な雲上人ではなかつた。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
「雲上人」といえば、高貴の人間のように、今の人には聞えるけれども、社会からすてられた人間の形容詞と思えばよろしいのであつた。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
作例 · 標準
例句