門々
門々
名詞
標準
文例 · 用例
市中は物のにほひや夏の月 芭蕉がそれにつづけて、あつしあつしと門々の声 これが既に、へんである。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
あつしあつしと門々の声。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
旧東京市区の繁華な町には既に乞食の縄張りやら、専門々々の貰いの掟があってうるさいまゝに、多くは田畑や雑木林のある郡部に住み、折を見ては町中へ紛れ入ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ドック近くの裏町の門々にたたずむ無気味な浮浪人らの前をいばって通り抜けて川岸へくると護岸に突っ立ったシルクハットのだぶだぶルンペンが下手な掛け図を棒でたたきながら Die Moriat von Mackie Messer を歌っている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
門々にはもう笹たけが立って、向うの酒屋では積み樽などをして景気を添えていた。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
第三章 門々の松は除かれて七八日も過ぎぬれど、なほ正月|機嫌の失せぬ富山唯継は、今日も明日もと行処を求めては、夜を※に継ぎて打廻るなりけり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
街路の両側には、門々に今を盛りと樺火が焚いてある。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
街路の兩側には、門々に今を盛りと樺火が焚いてある。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫