橋番
はしばん
名詞
標準
文例 · 用例
月の四日にはきっと両国の橋番の小屋へ行って、放し鰻をして帰るのを例としている。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
盲と言っても、うすく人影ぐらいは見えるので百瀬の本家の先代は、多那川橋の橋番に世話してやって橋銭を取らしていた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
広小路寄りの橋番小屋のまえまで行った時に、かれは先廻りをして女の前に立って、小屋の灯かげで頭巾をのぞいた。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
両国や永代の川筋へも人をやって、その注意を橋番にもたのんで置いた。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
早く行かねえと、引き摺って行って、橋番に引き渡すぜ」 女は黙ってすすり泣きをしているらしかった。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
橋番へ引き渡すなんて云ったのは俺が悪い。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
さあ、歩べ」 かれは女の腕を捉えて、橋詰の番小屋へぐんぐん曵き摺ってゆくと、橋番のおやじは安火をかかえて宵から居睡りをしているらしく、蝋燭の灯までが薄暗くぼんやりと眠っていた。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
橋番に引き渡してゆくか、それとも本人の家へ送りとどけてやるか、まずその二つより途はないので、半七はいっそ町内まで一緒に連れて行ってやろうと思った。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫