馬前
ばぜん
名詞
標準
文例 · 用例
……誰もお媼さんの御馬前に討死する約束は豫て無いらしい。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
嶺あり、天を遮り、關あり、地を鎖し、馬前まず、――馬前まず。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
唯一人、雪を冒して何處よりともなく、やがて馬前に來る。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
御馬前に討死をしようとした。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
主君の馬前に役立てなければならぬ命を、無用な意地立てで粗末に致すつもりかッ。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
為に旗本大いに崩れ立ち、清水久三郎等家康の馬前に立ち塞がり、五六人斬り伏せたので、漸く事無きを得た。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
その際|初鹿野源五郎忠次は主君義信を掩護して馬前に討死した。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
之を聞いた森三左衛門可成、柴田権六勝家などは喜び勇んで馬前に討死|仕ろうと応えた。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫