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名詞
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標準
文例 · 用例
その上に腰をかけて編物をしてゐる娘もなく爐に坐る黒猫の姿も見えない白いがらんどうの家の中で私は物悲しい夢を見ながら古風な柱時計のほどけて行く錆びたぜんまいの響を聽いた。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
爐は明るく燃え、扉の厚い硝子を通して、晩秋の光が侘しく射してた。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
炉は明るく燃え、扉の厚い硝子を通して、晩秋の光が侘しく射してた。
萩原朔太郎 散文詩集『田舎の時計 他十二篇』 青空文庫
訪ふものは扉を叩つくしわれの懶惰を見て憐れみ去れども石炭もなく爐もなく白堊の荒漠たる洋室の中我れひとり寢臺に醒めて白晝もなほ熊の如くに眠れるなり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
晝間休んでゐた爐がまた燃え始める。
有島武郎 青空文庫
窓際に机、机の傍に炉。
中原中也 青空文庫
これからはかうして部屋に籠つて炉のそばにゐるのが一等好いわね、あなたは幸福だわ。
中原中也 青空文庫
両者共に、相手の顔を意識せず、ソファに並んで坐って一つの炉の火を見つめながら、その火焔に向って交互に話し掛けるような形式を執るならば、諸君は、低能のマダムと三時間話し合っても、疲れる事は無いであろう。
太宰治 乞食学生 青空文庫