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胸突き

むなつき
名詞
1
標準
文例 · 用例
その愉快なることいわん方なく、膝栗毛の進みもますます速く、来た処は、音に名高き胸突き八丁の登り口。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
胸突き八丁の登り口に近く、青い苔の生した断崖からは、金性水と呼ぶ清泉が滾々と瀑布のごとく谷間に流れ落ちている。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
(一一)先登の自慢 吾輩と津川五郎子とは、百鯨の長川を吸うがごとくガブガブ金性水を飲み、太鼓のように膨れた水腹を抱えて胸突き八丁を登って行く。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
頂上まで殆ど一直線に付けられた巌石の道で、西側には老杉亭々として昼なお暗く、なるほど道の険しい事は数歩|前の巌角の胸を突かんばかり、胸突き八丁の名も道理だ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
(一四)暗中|水汲隊 いよいよ山巓に近く水が無いものとすれば、胸突き八丁を降って金性水まで汲みに行かねばならぬ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
予定どおり三月にはASICがすべて完成するめどが立ち、ハードウエアの開発が胸突き八丁を越えた一月、アップルは二頭立てで開発を進めていたアルトの子供のうち、まずリサの発表を行った。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
年末から年始にかけた時期に、翻訳と制作の胸突き八丁を迎えました。
富田倫生 本の未来 青空文庫
胸突きの山道を越えて廣濶な平地に出たやうに、苦痛のあとの歡喜に似たものが胸に溢れて來た。
島木健作 生活の探求 青空文庫