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押し潰し

おしつぶし
名詞
1
標準
文例 · 用例
小林が彼と肩を並べようとする刹那、彼は押し潰した畳みコップのように、ペシャッとそこへ跼った。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
「けさ、とても固いするめを食つたものだから、」わざと押し潰してゐるやうな低いかすれた聲であつた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
「けさ、とても固いするめを食ったものだから」わざと押し潰しているような低いかすれた声であった。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
どうも私は瞋りっぽくていけないからとて、その感情の根を押し潰し、また私は欲望が多過ぎて苦しいからとて、その根を断ち、また私は子供らしくて困るからと、その根を刈ります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
と云うのは、上行大動脈に達している創底を調べると、そこには毫も、兇器の先で印された創痕がないばかりでなく、かえってその血管を、押し潰していることが判ったからだ。
小栗虫太郎 潜航艇「鷹の城」 青空文庫
ここまで来ても、彼には相手の機嫌を取り返した方が得か、またはくしゃりと一度に押し潰した方が得かという利害心が働らいていた。
夏目漱石 明暗 青空文庫
白耳義の自動車は、全速力を出して漸と追着いたと思ふと、獣が餌を捉へる折のやうに、いきなり運転手台を、相手の尻つ骨に乗り揚げて、車台も前輪も滅茶滅茶に押し潰してしまつた。
大正五(一九一六)年 茶話 青空文庫
鶴千代は政岡の方に気をかねながら、押し潰したやうな泣声を立てた。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫