船虫
ふなむし異読 フナムシ
名詞
標準
wharf roach (species of isopod closely related to the sea slater; Ligia exotica)
文例 · 用例
船虫が、気味悪く鳴くのもそこであった。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
船虫が蚊帳の外の床でざわざわ騒ぐ。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
けれども、滅びるといって、敢てこの部落が無くなるという意味ではない、衰えるという意味ではない、人と家とは栄えるので、進歩するので、繁昌するので、やがてその電柱は真直になり、鋼線は張を持ち、橋がペンキ塗になって、黒塀が煉瓦に換ると、蛙、船虫、そんなものは、不残石灰で殺されよう。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
船虫が飛ぼうも、大きな油虫が駈け出そうも料られない。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
ただ船虫の影の拡ったほどのものが、靄に沁み出て、一段、一段と這上る。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
牡蠣殻を載せた板屋根、船虫の穴だらけの柱、潮風に佗びてはいるが、此の辺の漁師の親方の家とて普通の漁師の家よりはやや大型である。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
とすれば、どんなことでも出来る人間が、支那の海岸を廻って歩く、こわれかかった、古ぼけた、ねずみや船虫の棲家になっているこの厭な臭いのする船の中に、とじ込められて辛棒しているなんてことが、考えられるかい。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
」「洗濯をしたばかりだ、船虫は居ねえからよ。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫
作例 · 標準
堤防を歩いていると、無数の船虫がカサカサと音を立ててテトラポッドの隙間に逃げ込んだ。
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釣りの最中、足元を這い回る巨大な船虫に驚いて、思わず短い悲鳴を上げてしまった。
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磯遊びに来た子供たちが、岩陰に隠れている素早い船虫を捕まえようと夢中になっている。
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ウィキペディア曖昧さ回避
船虫(ふなむし) フナムシ - 等脚目フナムシ科に属する甲殻類の一種。 船虫 - 『南総里見八犬伝』の登場人物の一人。
出典: 船虫 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0