案じ顔
あんじがお
名詞
標準
worried look
文例 · 用例
源叔父はもの案じ顔にてしばし答えず。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
年は二十を越ゆるようやく三つ四つ、背高く肉やせたり、顔だち凜々しく人柄も順良に見ゆれどいつも物案じ顔に道ゆくを、出であうこの地の人々は病める人ぞと判じいたり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
青年は童に別れ、独り流れに沿うて林を出で、水車場の庭に入れば翁一人、物案じ顔に大空を仰ぎいたり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
けれども母と叔母はさしむかいでいても決して笑い転げるようなことはありません、二人とも言葉の少ない、物案じ顔の、色つやの悪い女でしたが、何か優しい低い声でひそひそ話し合っていました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
」と、摺寄って案じ顔。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
」 と言懸けてお貞はもの案じ顔に見えたりしが、「そうそう、芳ちゃん、まだその前にね、旦那がさ、東京へ行って三月めから、毎月々々一枚ずつ、月の朔日にはきっと写真を写してね、欠かさず私に送って寄来すんだよ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
女の足で箕輪から山の手の番町まで往復するのであるから、時のかかるのは言うまでもないが、それにしてもちっと遅過ぎると十吉は案じ顔に言った。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
大久保の家では留守居してくれた人達が様子を案じ顔に待っていた。
— 島崎藤村 『芽生』 青空文庫
作例 · 標準
案じ顔を使って文を作ってみた。
学生たちは案じ顔について学習した。
案じ顔の使い方は難しい。
先生は案じ顔の定義を説明した。