生児
せいじ
名詞
標準
文例 · 用例
私は此の新生児を抱いて、七転八倒してみるだけのことである。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
シャスチナは、多分側火山として噴出したのが、一体の双生児のように、シャスタと癒合したのだろうと思う。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
兵士と工人、これは同一運命を荷っている双生児ではないだろうか?
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
与助は、生児を抱いて寝ている嚊のことを思った。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
(私の美に対する情熱が娘に対する情熱と胎を共にした双生児だったことが確かに信じられる今、私は窃盗に近いこと詐欺に等しいことをまだ年少だった自分がその末犯したことを、あなたにうちあけて、あとで困るようなことはないと思います。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
」――あたしは、カテリイヌの私生児よ。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
が、三亀雄の妻は良家の娘ではあるが、実は養女であって、本当は誰の、どこの馬の骨の子か分らぬ私生児なのだ、という噂を耳にした時、だから政江は喜びの余りひどくそわ/\したものである。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
ソノ結果、俺ハ双生児ノ片割レデアルトイフコトガ判明シタ。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫