闢
闢
名詞
標準
文例 · 用例
例えば現代の分子説や開闢説でも古い形而上学者の頭の中に彷徨していた幻像に脈絡を通じている。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
おそらく開闢以来の長い手紙であろう。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
天然の色彩を写したいという事は写真というものの開闢以来の希望であったが、始めて一つの名案を出して喝采を博したのは仏のリップマン氏である。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
最も興味あるは宇宙の生成に関する開闢論的考察である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
開闢論、天体論の次には、この世界における生物の発生進化の解説が展開されている。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
田野を闢き、学校を興し、勤倹身を持し、敦厚人を待つ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
矛盾混乱なにひとつ思うようにならず、つねに無限の懊悩に苦しみながらも、どうにか精神的の死滅をまぬかれて、なお奮闘の勇を食い得るのは、強烈な嗜好が、他より何物にも犯されない心苑を闢いて、いささかながら自己の天地がそこにあるからであるとみておいてもらいたい。
— 伊藤左千夫 『去年』 青空文庫
その頃我は大闢を題として長篇を作りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫