製図板
せいずばん
名詞
標準
drawing board
文例 · 用例
日夜妻と母親との口論に圧しつけられながら食堂のテーブルに製図板をのせて、ニージニの商人の倉庫だの店の修繕だのの図を引いている主人は、遠縁のゴーリキイに、約束どおり製図の修業をさせようとした。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
向いあって喧嘩するというのではなく、製図板を並べながら互に決して口をきき合わないという形で継続されているのであった。
— 宮本百合子 『三月の第四日曜』 青空文庫
弓子も綾子もだまりこくって製図板にふさっていると、飛田が、ポマードできっちりとわけている頭をかがめて、それをひろった。
— 宮本百合子 『三月の第四日曜』 青空文庫
「飛田の手だと思うなッ」 ふくら脛が重たくなって、両肱をもたせた製図板に重心をかけて小休みしていたサイは、びくっとした顔になって、烏口を持ち直した。
— 宮本百合子 『三月の第四日曜』 青空文庫
製図板をのせる脚高台に、大形の製図板をのせ、その前に木づくりの大きいひじかけ椅子があった。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
本やノートがすこしその製図板の上にちらばっている。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
しかしまたそれは、磨き上げた製図板のように清らかな、指一つ触れなかったような姿を現わす。
— DAS WUNDERKIND 『神童』 青空文庫
その工場の製図室には三十人の腕利きの製図技手が製図板を並べ、夜を日についで仕事を進め、製図の完成した部分品は直ちに外部に註文が発せられ、その製品がボツボツ工場に到着しはじめていた。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
作例 · 標準
デジタル化が進んだ今でも、あえて製図板を使って手書きの図面を描く設計士もいる。
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祖父の遺品の中に、使い込まれて角が丸くなった古い木製の製図板があった。
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製図板の上に定規やコンパスを並べ、新しい機械の構想を練り始めた。
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